2014年秋ごろ、アフリカを中心にエボラ出血熱が猛威を振るい、大変な事態に発展しました。
エボラ出血熱は、予防接種や予防の薬がある病気ではありません。
肝炎や黄熱病などのように、予防接種があるものであれば、予防接種をすれば済みますが、そうじゃない病気は本当に厄介です。
エボラ出血熱が拡大した理由
エボラ出血熱がこんなにも拡大した理由の一つに、エボラ出血熱のウイルスの拡張しやすさが挙げられます。
エボラ出血熱は、血液や排せつ物、分泌液などから感染します。
空気感染こそしませんが、くしゃみや咳によって感染する可能性はゼロではありません。
潜伏期間は、二日から最長で三週間となっています。
潜伏期間が長ければ、感染したことを知らずに、他国へ出国してしまい、エボラ出血熱が拡大してしまうという恐れもある訳です。
日本でも、検疫でかなり警戒していましたね。
このような拡大しやすいという理由から、エボラ出血熱がアフリカ諸国でかなり拡大してしまうという事態に陥ってしまったのが2014年秋から冬にかけてです。
エボラ出血熱が怖い理由
エボラ出血熱は、インフルエンザのように罹ってしまっても、タミフルなどの薬を飲んで安静にしていれば治るという病気ではありません。
かかってしまったら、残念ながら9割の方が死に至ると言われる病気です。
今回のエボラ出血熱では、感染者が一番多いリベリアでは、感染者6822人、死者2836人となっているため、回復した方も非常に多かったようです。
早めの治療が功をなしたのでしょう。
様々な治験を行い、多くの抗エボラ薬が開発されています。
通常の場合、このような薬は認可を受けるまでにかなりの年数を要しますが、非常事態だったため、そんなことは言ってられません。
エボラ出血熱から回復した方の血液を使った薬なども、開発されたりもしていました。
エボラ出血熱がリベリアで終息宣言
このように、アフリカ諸国で猛威をふるっていたエボラ出血熱ですが、2015年5月9日に流行の終息が出されました。
これでエボラ出血熱との戦いが終わったという訳ではありません。
他のアフリカ諸国では、まだエボラ出血熱と戦ってる国もあります。
自分の身を守るためには、エボラ出血熱が流行してる地には入らないこと。
近づかないこと。
旅する上で、非常に重要なこととなってくるはずです。
必ず、行く国の事前情報を外務省のページでチェックしてからの渡航がお勧めです。
また、予防接種により防げる感染症などがあれば、予防接種を受けていくことで、海外で危険な目に合う可能性を減らすことにつながるでしょう。