タイの国王であるプミポン国王が死去されましたが、この後のタイという国は、一体どうなっていくのでしょうか?
喪に服す期間やイベントなどについてタイ在住の私がわかる限りのことを書いていきます。
タイのプミポン国王がバンコクの病院にて死去
ここ何年もの間、プミポン国王の体調不良についてはタイの人たちの間でいわれていましたし、日本でニュースにもなっていましたね。
つい数日前の10月9日には、国王の容態がかなり不安定だということが報じられました。
ここ最近では、こんな報道は久しぶりの報道だったのではないでしょうか?
多くの方々が、国王が入院しているバンコクの病院に集まり、国王の回復を祈っていました。
願い届かずして、プミポン国王はお亡くなりになられてしまいました。
たいの人たちの間では、かなり尊敬されている、そして崇拝されている王様でした。
プミポン国王がたいの人たちの間で絶大な崇拝を得ている理由に関しては、以下の記事も合わせてご覧ください。
参考記事
⇒【タイの地で「タイのプミポン国王が亡くなられた」とのニュースを知った日】
多くの友人のSNSの写真が黒に変わった日
タイ時間の19時前に、国王死去のニュースはタイ全土で報道されました。
そして、その時間にタイの人たちと一緒にいた私は、混乱を目の当たりにしました。
日本のニュースでは、泣き出す方々の様子が映し出されていましたが、私の目の前でも同じ出来事が起こりました。
覚悟はあったものの、それでもいざ亡くなられたとなると、動揺を隠せないのが人間でしょう。
屋台などの営業は、その場で終了となり、いま現在、タイのチェンマイではかなり静かな静かな夜が訪れました。
どこからともなく響き渡るいろいろな音楽が、一切聞こえない夜です。
そして、家から見えるショッピングセンターの電光掲示板も、いつもはショッピングセンターのコマーシャルですが、ニュースの少し後からは王様の功績の報道となりました。
白黒のニュースが、いまも流れています。
また、ニュースの後からは私のSNSのタイの友人たちのカバー写真や自分の写真が、喪に服す写真となりました。
真っ黒の画像にしてる方もたくさんいて、どれだけ彼らにとってプミポン国王が大きな存在であったか、改めて知らされることとなりました。
友人の子なども、まだ高校生なのにもかかわらずFBの写真を喪に服す写真に変更していました。
そして、永遠と私のタイムラインには、国王のビデオや様々な写真がシェアされることとなりました。
タイの友人たちが、次から次に国王のニュースや写真、そしてビデオ動画などをシェアしているのです。
そして、尋常ではない再生回数でした。
どれ位の期間喪に服することになるのか
タイの国王がなくなられて、明日からタイでは喪に服することになります。
タイに住んでいる私たち日本人にとっての、最大の関心ごとはここなのではないでしょうか?
纏めました。
1服喪は14日から30日間
国旗は一ヶ月半旗。公務員は一年間黒い服。パーティーイベントなどは自粛して下さい。ロイクラトーンなどは自粛を心がけるよう。
2政府関係期間は14日より約一年間喪に伏します。
明日より、適切な行動を心がけましょう。#プミポン国王 #タイ pic.twitter.com/JuAaBIIO7B— ほぶ(โฮบ) (@demitassecoffe) 2016年10月13日
ツイッターからの情報によると、
- 国旗は半旗で一ヶ月間(弔意を示すため)
- 明日10月14にちより30日間の喪に服すこと
- 公務員は1年間黒い服を着ること
- パーティ・イベントなどは自粛すること
ロイクラトン(コムローイ)などは自粛を心がけること などとされています。
実際に国王のお姉さまが亡くなられた時のこと
国王のお姉さまが、10年ほど前になくなられていますが、その時はかなり長い間喪に服していた印象があります。
お姉さまの時で、タイの王室は100日間、そして政府は15日間もに服することになってましたが、かなり長い間街中にはガラヤーニ王女の御影が飾られていました。
もちろん、タイの方々は通るたびに手を合わせていました。
それだけ、タイの方々にとって王室というのは大事な存在なのです。
そして、もちろんタイの人たちも黒い服をしばらくの間着用していました。
お姉さまの時で、それだけ長い間喪に服していたタイの方々なので、今回はプミポン国王とあれば、かなりの長期間喪に服することになるのではないでしょうか?
全く、どれくらいの間タイの方々が喪に服するのか、予想もできないような状況だそうです。
絶対的な存在であったプミポン国王なので、30日間とは決められていますが、30日間で喪が開けるか、定かではありません。
喪に服する期間が長引くとタイの経済がダウンする?
喪に服する期間が長くなれば長くなるほど、前回の洪水の時のように経済が回らなくなってしまう恐れが出てきます。
あの時もちょうどタイにいたのですが、物の値段が上がり、水や卵などかなり値上がりしていました。
観光産業にも、多大な影響を与えることとなるのではないでしょうか?
ロイクラトンなどは、タイではソンクラーンに次ぐ絶大な人気を誇るお祭りです。
ロイクラトンの自粛も心がけることと呼びかけられていますので、実際にはどうなるかわかりませんがタイの方々の心情としては、こんな大変な時にインターナショナルなお祭りであるロイクラトンをしてる場合ではないでしょう。
大事な国王を失ってしまったタイの人たちは、今後どうなってしまうのでしょうか。
いろいろな混乱が予測されるタイですが、実際に今現在タイで暮らす私たちにとっては様々な情報から目が離せなくなってきました。
10月の後半に、バンコク近郊では自動車爆弾によるテロが起こるかもしれないなんていう予告が出されていて、スワンナプーム空港やショッピングセンター、鉄道などの警備を強化する対策がとられています。
この時期に、バンコク入りを考えてる方は要注意です。
いろいろなことが重なっているタイという国ですが、タイの人たちにとって今日の10月13日は、一生忘れられない大切なひとなったのではないでしょうか。
タイの人たちと一緒にいて、プミポン国王のこともいろいろ聞かされていた私に取っても、国王死去のニュースを受けて混乱したタイの人たちを目の当たりにしたあの瞬間が忘れられません。
普段はかなり温厚で、人前で声を荒げたりはしないタイの人たちがあれほどまで混乱するわけですから。
それだけ、タイの方々に取って本当に大切なお方だったのでしょう。
明日からは、屋台や飲食店なども喪に服すことになるため、食料の心配が出てきました。
日本から持ってきたうどん屋パスタがあるため、しばらくは大丈夫ですが、スーパーなどの営業がどうなっているのか、明日チェックしてこようと思ってます。
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【2016/10/14追記】
町の様子はいつもより静かで、普段通っているカフェでは、いつも音楽が流れているのに、今日は音楽なしです。
通りを歩いている方たちも、黒や落ち着いた色の服装の方が多いです。
お店はいつも通りの営業しているところが多いですが、お休みになっている店舗も少なからずありました。
マンションから見えるショッピングセンターのテレビ広告も、普段と違い、プミポン国王様の功績を辿るVTRに変わっています。