日本では、デング熱は一時期流行ったことがありますが、いま現在ではほとんど問題がない感染症です。
ここタイでは、デング熱は全土において気をつけなければならない感染症なのです。
デング熱に感染した際に、気をつけなければならないことについて、解説していきます。
デング熱ってそもそもどんな感染症なの?
デング熱とは、東南アジアなどでよく見られる感染症で、タイでも長いこと住んでいるとデング熱にかかる方が結構多いようですね。
そんなデング熱ですが、予防接種などがある訳ではなく、予防方法としては「蚊に刺されないように注意すること」しか、予防する手段がない感染症でもあります。
蚊に刺されないように注意するのは、なかなか難しかったりもするのですが、タイでは一番暑い時期の3月、4月、5月あたりを除けば、そこまで蚊は多くないため、可能な限りふせぐことはできるかもしれませんね。
長袖を着て、蚊を寄せ付けないスプレーをするなどと、蚊に対する対策は重要になってきます。
ちなみに、デング熱を媒介とする蚊の活動時間は、朝から夕方までとされています。
反対に、マラリアを媒介とする蚊の活動は、夕方から朝方までなので、結局は1日中気をつけなければならないということですね。
※マラリアに関しては、タイでは都市部では発生はあまりないので、そこまで神経質にならないでも大丈夫なようです。
ミャンマーやカンボジアとの国境近辺では、マラリアを媒介とする蚊も発生しているようです。
デング熱の症状と治療方法は?
デング熱にかかった場合の症状は、高熱や関節痛、頭痛などが初期の一般的な症状とされていて、まずはじめに高熱が出て、頭痛がするという方が多いようですね。
潜伏期間は、2日から15日ほどだとされて、背中の痛みだったりが出てくることもあるようです。
解熱した後は、体が痒くなったり、湿疹が出たりすることもあります。
治療方法としては、対処療法しかなく、緩和するための解熱鎮痛剤の投与が一般的です。
症状が悪化した場合は、即入院となることが多く、デング熱は悪化すると止血作用のある血液の血小板が減少していきます。
そのため、ちょっと転んだりするだけでも出血したら大変なことになってしまうのです。
デング熱に感染した際に絶対に注意しなければならないこと
デング熱に感染した時には、自己判断でむやみに解熱剤や頭痛薬などを飲むのは控えるべきです。
アスピリン系のバファリンや、ロキソニンなどの薬は、血小板の昨日を低下させて出血が止まりにくくなる作用があるとされています。
そのため、万が一デング熱に感染した際にバファリンやロキソニンを飲んでしまうと、血小板のさらなる減少を引き起こし、出血が止まらなくなり危険な状態になる恐れもあるのです。
そうは言っても、頭痛がしたり熱が出た時に、まさかデング熱だとは思わないですよね?
ということで、タイにいる間に飲む解熱剤や頭痛薬は、デング熱にかかった際に危険な状態に陥ることがないパラセタモールを飲むと良いでしょう。
タイでは、解熱や鎮痛剤の薬として、パラセタモールという薬がよく使用されていますが、私は日本から、タイレノールというアセトアミノフェン系の解熱剤、頭痛薬を持参しました。
よく、頭痛薬のお世話に成る事があるので、タイにいる間は万が一の事を考えてこちらの薬に変更しています。
長期でこれからタイにいらっしゃるという方がいらっしゃいましたら、ぜひ日本からアセトアミノフェン系の薬を持参されてみてください。
もしくは、熱が出たり頭痛の症状が起きた時には、タイのどこでも購入する事ができますので、「パラセタモール」を利用されてみてください。
いろいろな種類のパラセタモール系の薬がありますが、薬に「paracetamol500」と書かれていたら、どれも同じです。
タイのパラセタモールの場合は、体重が60キロ以上の方は一回2錠、59キロ以下の場合は一回1錠と言われました。
1日4回まで、6〜8時間おきに服用可能です。
言葉が通じなくても、英語でパラセタモールと書かれてますので、それをチェックしてみてください。
タイにいると、いろいろな感染症にかかったという方に出会いますが、予防接種がある病気でしたら予防接種を受ければ済みますが、蚊を媒介とする感染症の場合はなかなか難しかったりします。
万が一のことも考えて、日頃から飲む薬にも注意していくと良いでしょう。