シリアの世界遺産、パルミラが制圧の危機に面してるというニュースを見ました。
イスラム国(イスラム過激派組織)は、シリアの世界遺産であるパルミラを20日に制圧した。だなんて…
なんという事を…
遺跡は無事なのでしょうか。
それと同時に、シリアの人々は大丈夫なのでしょうか…
シリアの世界遺産パルミラ(Palmyra)とは
ユネスコ世界遺産に指定されるパルミラとは、砂漠の中に建設されたオアシス的な存在の都市です。
ローマ帝国の都市の建造物です。
バラの街とたたえられ、世界で最も美しい廃墟と言う名を持つのがパルミラなのです。
ローマ帝国存在の証的な建造物という事にもなりますね。
首都ダマスカスからバスで約3時間程の場所にあるパルミラは、かつては世界中から多くの人々が訪れたそんな場所です。
私たちも、例に漏れずパルミラへ行きたいと思ってましたが、残念ながら私たちの旅した時には、既にこの辺りはなかなか足を踏み入れるのが難しい場所となっていました。
パルミラの世界遺産はどうなるの?
報道によると、パルミラの世界遺産は小さいものなどは、安全な場所に運ばれ、場所を移されて保管されているようです。
が!!!!!
支柱などの大きなものは、すぐに運べる訳もなく、そのままの状態のようです。
美しき支柱が、イスラム国により崩壊されてしまうのでしょうか。
イスラム過激派組織(IS)が、シリアの5割を制した。
なんて言っていますが、世界遺産であるパルミラを崩壊するだなんて、なんて罰当たりな…
そもそも、パルミラはただちに修復などが必要な「危機遺産」とされています。
残されてるパルミラ遺跡が、崩壊されないことを祈るばかりです。
そもそもISと言うのは何か?
イスラム国=ISとされていますが、イスラム国って何?と思われる方も多いでしょう。
2014年より、よく聞くようになったIS=イスラム国ですが、
ジャーナリストである後藤健二氏が、2015年1月に人質となり、イスラム国ISによって殺害された事件が記憶に新しいでしょう。
イラク、シリア、イスラム国ISISから、2014年6月末に、国家樹立を宣言し、イスラム国ISとした国なのです。
イスラム国の目的は、イスラム圏を統一し、イスラム法に沿った国を作ることだそうです。
勢力を拡大していきたいというのが、イスラム国の真の目的なのでしょう。
もっとも、多くの国々ではイスラム国という国は認めてない状態にあります(^^;)
ISによる古代遺跡崩壊の理由
IS(イスラム過激派)はなぜ、古代遺跡を次々に崩壊していくのでしょうか。
ISによると、古代遺跡というのは、イスラム教で禁じられている「偶像崇拝」にあたるというのがISの言い分のようです。
既に、イラク北部では、ISにより世界遺産が崩壊されているため、パルミラもかなり危険だとされています。
今回は、イラクの都市「ラマディ」に続く占拠で、パルミラの人々の不安はぬぐえません。
イスラム国なんて日本から遠い国と思われてる方も実際に多いかもしれません。
私たちが旅したイスラムの国の人々は、すくなくとも良い人たちばかりでした。
イスラムの国の友人たち、またイスラム圏で暮らす人々への被害が最小限でありますように。
今はただ、祈るばかりです。
首都ダマスカスまで占拠だなんて言う最悪
の事態に陥りませんように。
そして、世界遺産「パルミラ」を訪れることができる日がきますように。