ジカ熱をご存知でしょうか?
あまり気になれないという方も多いのではないでしょうか。
日本では、ジカ熱が流行した事があまりないため、ジカ熱と言われてもピンと来ない方も多いはずです。
ジカ熱に妊婦さんが感染すると危険だと言われています。
その理由とジカ熱について、ジカ熱の症状などを解説していきます。
ジカ熱でWHOの緊急事態宣言が発令
今日のニュースで、ブラジルを中心に中南米で拡大中のジカ熱の感染の拡大で国際的に注意するべきレベルだという事で、緊急事態宣言が出されました。
ジカ熱とは、やぶ蚊層の蚊が媒介するジカウイルスにより感染する感染症です。
エボラの流行が終息したと思ったら、今度はジワリジワリと拡大してきたジカ熱の緊急事態宣言です。
ジカ熱は、エボラ出血熱と比べると症状は軽いとされていますが、妊婦さんが感染すると死産や小頭症の子が生まれる可能性が高くなるとして、注意を呼び掛けています。
ジカ熱の症状はどんな感じなの?
ジカ熱の症状は、デング熱よりも軽いとされています。
蚊に刺されてから2~7日程の潜伏期間を経て発症し、症状が軽いためジカ熱に感染したという事を気づかないという方もいるようです。
主な症状としては、
- 軽度の発熱
- 発疹
- 結膜炎
- 関節痛
- 頭痛
などが主な症状となっています。稀に、下痢などを起こす方もいるようですね。
ジカ熱のワクチンや治療方法は?
ジカ熱は、エボラ出血熱などの感染症と同様に、ワクチンなどはありません。
また、有効な治療法もないため、治るのを待つしかありません。
数日で自然に症状は治まるという病気です。
また、人から人へは基本的に感染しませんが、性交渉で感染したという例はあるようです。
オバマ大統領も、ブラジルを中心とする中南米でのジカ熱の拡大を受け、ワクチンの制作に協力するという意向を示しているようですね。
2月に行われるブラジルのリオのカーニバルは大丈夫?
ブラジルでは、2月に行われるリオのカーニバルに向けて、蚊の駆除を行っています。
【リオのカーニバルは2月5日~8日の間開催されるサンバの世界的に有名なカーニバルです】
また、一般家庭にも水を貯めたままにしてはいけないという事を呼び掛けています。
蚊は、水があると発生しやすくなりますからね。
今現在、渡航制限などが出されてる訳ではありませんが、妊婦さんには注意喚起がされています。
妊婦さんがジカ熱にかかるとどうなるの?
妊婦さんがジカ熱に感染してしまうと、小頭症の赤ちゃんが生まれる可能性が非常に高くなるようです。
今までは、ジカ熱と小頭症の関連性が明らかではなかったようですが、数字からして紐づけなければならないレベルに来てるようですね。
確定ではありませんが、ジカ熱と小頭症の関係性が明らかになってきたという事ですね。
小頭症の子供が生まれるばかりではなく、死産も多くなっているため、妊婦さんは出来る限り中南米地域への渡航は避けるべきでしょう。
2015年の時点で、小頭症の赤ちゃんが生まれる確率が20倍にも上り、3500人の小頭症の赤ちゃんが生まれています。
それを受けて、コロンビアやジャマイカなどでは妊娠を半年程遅らせるようにと通達が出てるようです。
反感を持つ方もいるようですが、正しい判断なのではないでしょうか(^_^;)
日本にいてもジカ熱にかかる可能性はあるの?
ジカ熱は、やぶ蚊層の蚊を媒介としてかかる感染症ですが、今現在日本に多くいるヒトスジシマカも、ジカ熱を媒介とするようですね。
日本には、ジカ熱が入ってくると言う事はあまりないとは言えますが、念には念を入れるに越した事ありませんね。
妊婦さんが、万が一中南米の地域に行かれるという場合には、必ず長袖長ズボンなどで、防虫スプレーなども完備で行かれる事をおススメします。
もうすぐ、ブラジル五輪も開催されます。
それまでの間に、ジカ熱の流行が終息してくれる事を祈ります。